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eSIMブートストラップ ― テルトニカeSIMルーターの“すぐにつながる”新機能
2025年10月9日
テルトニカの一部デバイスにおいては、eSIMがハードウェアに直接組み込まれており、GSMAリモートSIMプロビジョニングによってデジタルで管理されています。eSIMは従来のSIMカードとは異なり、物理スロットや手動での交換が不要なのが特徴です。さらにネットワークオペレーターのプロファイルをリモート操作でダウンロード・切り替え・更新できるため、ネットーク接続管理がソフトウェア内ですべて完結します。

テルトニカでは2025年10月より、RUT2シリーズ・RUT9シリーズのeSIMルーターにeSIMブートストラップ・プロファイルを標準搭載することになりました。
この拡張機能により、リモート管理を前提とした高信頼性ネットワーク接続をご提供します。eSIMブートストラップ・プロファイルは、WebUIからルーターにアクセスすることで即時に有効化でき、操作しない場合でも約1時間以内に自動的にネットワーク接続が確立します。このeSIMルーターで、導入作業の効率化、ダウンタイムの最小化、そして設置直後からの安定稼働が可能になります。
なお、今後は当社の他のeSIM対応ルーターにも順次この機能を展開予定です。
テルトニカのeSIMルーターとは



リモート管理をより簡単に
工場、車両、屋外設備など、複数拠点に分散したIoTソリューションでは、eSIM技術が大きな力を発揮します。担当者は、テルトニカの「RMS(リモート・マネジメント・システム)」を通じて、新しいプロファイルの配信、アップデートの適用、トラブルシューティング、ルーターの再起動などを、すべてリモートで実施することができます。現地に出向いて作業する必要がなくなるため、運用コストの削減・稼働率の向上を期待でき、大規模導入時の効率も飛躍的に上がります。
信頼性の高い接続と継続的なセキュリティ
eSIMブートストラップ機能があれば、モバイルネットワークの通信圏内であれば、Wi-Fiや有線インターネット接続がなくても、ネットワークオペレーターのプロファイルをダウンロードできます。また、物理的なSIMカードの抜き差しが不要なため、改ざん・盗難・不正アクセスのリスクを軽減できるのも特徴です。さらに最大7つのプロファイルを同時にサポートし、暗号化された環境で安全に管理。仮に1つのプロファイルが無効化されても、現場でSIMを交換することなく通信を維持できます。
eSIMブートストラップの仕組み
各ブートストラップ・プロファイルには10MBのデータが割り当てられ、通信事業者から専用eSIMプロファイルをダウンロードするのに十分な容量を確保します。起動時には常にテルトニカの「RMS(リモート・マネジメント・システム)」およびSM-DPサーバー(eSIMプロファイルの配信・管理を担うサーバー)に接続できるよう設計されています。
またブートストラップ・プロファイルは、RMS、DNS、DHCPなど特定のトラフィックのみを許可し、それ以外の通信はすべてブロックします。起動後1時間以内に物理SIMカードが検出されない場合、ルーターは自動的にブートストラップ・プロファイルへ切り替わり、ネットワークオペレーター・プロファイルがダウンロードされるまで接続を確立します。新しいプロファイルが有効になると、システムは通常の動作に戻ります。
なぜブートストラップが重要なのか
多くのメリットがある一方で、eSIMデバイスには課題もあります。初回起動時には、初期プロファイルをダウンロードするか、RMSを通じてリモート設定を行うための通信が必要になります。そのため、初期接続が確立できない場合、展開が途中で止まってしまうこともあります。
この課題を解決するのがブートストラップ機能です。スマートシティ、ユーティリティ、輸送など、数百〜数千台規模のデバイスを広範囲に展開する産業において、ブートストラップ対応のeSIMルーターは、導入をより迅速かつ確実に実現します。
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ブートストラップ機能を搭載したテルトニカのeSIMルーターが、貴社のネットワークインフラ構築をどのように支援できるか、ぜひお問い合わせください。
