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PoE(Power over Ethernet)とは?仕組みと主な規格
2026年4月16日

Raminta S.
Creative Content Manager
PoE(Power over Ethernet)は、現代のネットワーク構築を大きく変えました。PoEを使用すれば電源用・データ通信用に別々のケーブルを用意する必要がなく、1本のイーサネットケーブルで電力供給とデータ通信の両方に対応できます。これにより、設置作業を迅速化し、より柔軟なネットワーク構築が可能になります。
これでIPカメラや無線アクセスポイント、産業用IoTデバイスなど、PoEはさまざまな機器の設置を簡素化できます。従来の電源を確保しにくい場 所でも、機器を導入しやすくなる点が大きな特長です。では、このPoEはどのような仕組みで機能し、どのような規格に基づいているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

Power over Ethernet(PoE)とは?
Power over Ethernet(PoE)は、1本のイーサネットケーブルで電力供給とデータ通信を同時に行えるネットワーク技術です。IPカメラや無線アクセスポイント、センサーなどのネットワークデバイスに対して、同じケーブルで電源と通信を提供できるため、個別の電源を用意する必要がありません。これにより、設置作業が簡単になり、配線の手間も大きく軽減されます。また、電源の確保が難しい場所でも機器を設置しやすくなります。
PoEの 仕組み
PoEの仕組みを理解するには、2つの基本的な構成要素を押さえておく必要があります。それが、電力供給装置(Power Sourcing Equipment:PSE)と受電デバイス(Powered Devices:PD)です。PSEは通常、PoEスイッチやPoEインジェクターを指し、イーサネットケーブルを通じて電力を供給します。
PDは電力を受け取る機器で、IPカメラや無線アクセスポイント、IoTセンサーなどがこれにあたります。一般的な構成では、PoEは約48Vの直流電力をデータとともに同一のケーブルで伝送し、イーサネット上で効率的に電力供給とデータ通信を行います。
電力供給装置(PSE)- PoEスイッチとインジェクター
PoEスイッチは、最も一般的なPSE機器です。複数の機器に対して、ネットワーク接続と電力供給を同時に行えます。用途に応じて、監視や設定機能を備えたマネージドPoEスイッチ、または導入しやすいアンマネージスイッチを選択できます。
POE IN・POE OUT・パススルーとは?
PoE環境では、電力がどの方向へ流れるかが重要になります。PoE Inは、デバイスがイーサネットポートを通じてPoE電源から電力を受け取ることを指します。逆にPoE Outは、そのデバイスが別の接続機器へ電力を供給できるということです。また、一部のデバイスはPoEパススルーに対応しており、PoE Inで受け取った電力の一部を、PoE Out経由でIPカメラやアクセスポイントなど別の機器へ供給できます。
アクティ ブPoEとパッシブPoE
アクティブPoEとパッシブPoEの違いも重要なポイントです。アクティブPoEは、IEEE 802.3af、802.3at、802.3btなどの規格に準拠しており、電力供給前に接続機器がPoE対応かどうかを確認します。これにより、安全に給電を行えます。一方、パッシブPoEはこうした確認を行わず、常にケーブルを通じて電力を供給します。構成はシンプルですが、機器の損傷を防ぐためには、対応機器同士で使用する必要があります。
POE規格と電力レベル
PoE規格は、イーサネットケーブル経由で供給できる電力量を定めるもので、ネットワーク機器同士の互換性を保つ役割があります。
代表的な規格は以下の通りです。
IEEE 802.3af:最大15.4W
IEEE 802.3at(PoE+):最大30W
IEEE 802.3bt(PoE++または4PPoE):60Wまたは最大90Wまで対応
これらの規格により、IPカメラやアクセスポイントから、高い電力を必要とする機器まで幅広く対応できます。また、PoE環境を構築する際には、スイッチがすべての接続機器へ供給できる総電力を示す「PoE電力バジェット」も重要な要素となります。

PoE(Power over Ethernet)の利点
PoEの大きな特長は、1本のイーサネットケーブルで電力供給とデータ通信を同時に行える点です。これにより、別途電源配線やコンセントを設置する必要がなくなり、導入コストを大幅に削減できます。さらに、ネットワーク構成もシンプルになり、配線コストの削減や設置作業の効率化、運用管理の負担軽減にもつながります。
また、機器を近くの電源に依存せず設置できるため、必要な場所へ柔軟に配置できます。さらに、PoEスイッチによる集中電源管理により、管理性・信頼性・拡張性も向上します。これらを鑑みるとPoEは、現代のネットワークや拡張インフラに適した実用性の高い技術といえるでしょう。
PoEの代表的な用途
PoE(Power over Ethernet)は、テルトニカのネットワークソリューションでも幅広く活用されています。1本のイーサネットケーブルで複数機器への給電と通信を行えるため、導入や配線をシンプルにできる点が特長です。スマートシティ分野では、PoEスイッチを活用することで、EV充電ステーション周辺のCCTVカメラやスピーカー、ディスプレイなどへ効率的に電力を供給できます。これにより、すっきりとしたネットワーク環境を構築できます。また、物流倉庫などの産業環境では、マネージドPoEスイッチがナンバープレート認識カメラやRFIDスキャナー、各種監視機器への給電を行いながら、安定したネットワーク管理を実現します。
テルトニカのデバイスは、都市監視やスマート照明システムにもPoEを活用しています。スイッチやPoEルーターにより、設置作業を簡素化しながら、大規模インフラに分散された機器への給電を効率的に行えます。このようにPoEは、スマートシティや産業オートメーション、各種インフラネットワークにおいて、柔軟で拡張性の高いネットワーク構築を支えています。
適切なPOEデバイスの選び方
PoEスイッチを選定する際は、ネットワーク環境や接続機器に応じて、いくつかの重要なポイントを確認する必要があります。まず、 接続するすべての受電機器の消費電力を把握し、スイッチ全体で十分な電力を供給できるかを確認します。PoE電力バジェットの設計も重要です。また、設置環境についても考慮する必要があります。
産業用途向けのテルトニカ製PoEスイッチ・PoEルーターは、温度変化や振動、粉塵などの厳しい環境下でも安定して動作するよう設計されています。また、必要なポート数や管理機能、ルーターやその他インフラ機器との連携などを踏まえ、ネットワーク構成全体を考慮する必要があります。
さらに、将来的な拡張性も重要です。ネットワークの成長に伴う機器の追加や消費電力の増加にも対応できるソリューションを選定することが求められます。
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