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「RUT241」の4Gが支えるグローバルな遠隔エネルギー監視

概要


✔太陽光発電やハイブリッド発電、マイクログリッドでは、複数メーカーの機器を組み合わせて運用するケースが一般的です。そのため、異なる機器をまとめて監視・管理できる統合環境が欠かせません。


✔ 今回の事例で取り上げる「ENCombi」社は、各種コントローラーやセンサーを統合したWeb監視プラットフォーム「ECcloud」を提供しています。これは、リアルタイムデータや履歴データの可視化をはじめ、性能分析や遠隔監視にも対応しており、エネルギー設備の一元管理を実現するシステムです。


✔ 正確で信頼性の高いデータ取得には、安定したインターネット接続が欠かせません。テルトニカの「RUT241」を組み合わせることで、「ENcombi」のエネルギー管理システムは、すべての接続機器との安定した常時接続を実現しています。


複雑化するエネルギー管理への対応


太陽光発電(PV)プラントを分析したある調査では、非効率性によるエネルギー損失が正味エネルギー収量の22.34%〜27.58%を占めており、機器故障による損失を大きく上回っていることが判明しました。こうした課題は、バッテリーエネルギー貯蔵システムや電力網、発電機など、多様な設備を組み合わせて運用するエネルギーシステム全体で発生しており、その構成は年々複雑化しています。


こうした電力ネットワークでは、異なるメーカーの機器が組み合わせて使用されるケースが多く、エネルギー使用量やダウンタイム、運用効率、保守状況などを一元的に監視・管理することが容易ではありません。「ENcombi」社のようなソリューションを活用することで、これらの情報をリアルタイムで把握し、エネルギーシステム全体を効率的に運用できるようになります。


「ENcombi」社のシステムは、光ファイバー回線が利用できない遠隔地や地方に導入されるケースも多く、4G通信なしでは安定したネットワーク接続を確保できません。また、設置場所によってはWi-Fiや有線LANを利用する場合もあるため、さまざまな通信インフラに柔軟に対応しながら、安定したデータ通信を維持できることが求められます。

リアルタイム監視や性能分析、障害対応を行うためには、すべてのエネルギー設備を常時接続状態に保つ必要があります。さらに、オフグリッド環境への対応も求められることから、国ごとに異なるモデルを使い分けることなく、多様なネットワーク規格や規制環境に柔軟に対応できるルーターが必要でした。


また、迅速な導入対応も重要な条件でした。


「ENcombi」社は、リードタイムを最小限に抑え、世界各地でスムーズにシステム展開を行うため、通信機器をグローバルに在庫管理しています。これは、複数の大陸にまたがるプロジェクト展開において非常に重要です。そのため同社にはは、グローバル認証を取得し、高い互換性を備えたルーターが必要でした。オーストラリア、ヨーロッパ、アジアをはじめとする各地域へ迅速に出荷・導入でき、各国の規制や認証要件にも柔軟に対応できる製品が求められていたのです。


トポロジー



4Gルーター「RUT241」によるグローバルエネルギー監視


「ENcombi」社のエネルギー監視・管理プラットフォームは、太陽光発電(PV)システム、バッテリーエネルギー貯蔵システム、電力網、発電機など、分散型エネルギー設備全体の安定運用を支援しています。各デバイスのデータや稼働状況をリアルタイムで一元管理できるため、ダウンタイムの削減や運用効率向上につながるのが特徴です。


同プラットフォームで、インバーター、バッテリー、メーター、発電機など、さまざまな機器からデータを収集し、クラウドダッシュボード上で一元管理することが可能です。これにより、重大な障害につながる前に、故障や性能低下、運用効率の悪化などを検知できるため、迅速なトラブル対応や保守計画の最適化ができ、さらに、ハイブリッド型エネルギー環境全体におけるエネルギー運用の最適化にも役立ちます。


ここでテルトニカの4Gルーター「RUT241」は、「ECcloud」へリアルタイムのエネルギーデータを安定して送信する通信基盤として機能します。「ENcombi」社のエネルギー管理システム(EMS)を、イーサネット(RJ45)経由で「RUT241」に直接接続し、これで4G通信が利用できるようになります。さらに、設置環境に応じて顧客側のWi-FiやWAN接続にも対応できるため、多様な環境でも安定した通信を確保できるで安心です。


「ENcombi」社のソリューションは世界各地で利用されており、光ファイバーインフラのない遠隔地を含む、新設環境や既存設備環境にも対応しています。そのため4Gルーター「RUT241」は、モバイル通信だけでなく、既存の有線・無線ネットワーク環境にも柔軟に対応でき、さまざまな設置環境でも安定した運用を支えることができます。


オペレーターは、「ECcloud」上でHTTPおよびVNC WebUIリンクを使用することで、現地機器へリモートアクセスできます。これらのリンクは、テルトニカREST APIを通じて自動生成され、設定不要で迅速な診断および保守作業を可能にします。また、「RUT241」はクライアントPC向けに安全なVPNトンネルも提供しており、現地訪問なしでシステム全体を管理できます。


「ENcombi」社はグローバル展開を行っているため、「RUT241」のグローバル版を採用することで、世界各地で同じ構成のまま導入を進められるようになりました。これにより、物流管理を簡素化できるだけでなく、各国の通信規格にも長期的に対応しやすくなります。「ENcombi」社によると、「RUT241 Global」は、高い信頼性と拡張性に加え、世界各地へ迅速に展開できる在庫確保のしやすさから、エネルギープロジェクト向けの標準デバイスとして活用されています。これは、短期間での導入が求められるプロジェクトにおいて大きな強みとなっています。

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