スマート建設－クレーン管理用の産業用ゲートウェイ

概要

✔今回のパートナー「Enbiente」社は、太陽光発電および産業自動化ソリューションを提供するポルトガルの企業様です。同社の事業は、顧客の太陽光発電および建設プロジェクトにおいて、その価値を最大化できるよう支援することです。

✔「Enbiente」社は建設用クレーンのレンタル事業における自動データ中継ソリューションにおいて、クレーンのレンタル先に確実に配置できる、Modbus TCP対応の接続デバイスを探していらっしゃいました。

✔当社の産業用ゲートウェイ「TRB140」は、高信頼性のスムーズなネットワーク接続と確かな耐久性が特徴です。コスト効率およびスペース効率が高く、このソリューションに最適な産業用ゲートウェイです。

課題 ― スマートな中継とスマートなクレーン

「建築」は文字通り、文明発展の基盤となるものです。住宅・商業施設・娯楽施設の建設ニーズは尽きることがないため、この業界のマーケットは非常に安定したものであるといえるでしょう。

近年、スマートコンストラクション業界はIoTやその他の革新的な技術を導入しています。産業自動化ソリューションを用いて、プロジェクトの効率性から従業員の安全性まで、様々な方向から建設業を向上させているのです。2020年に102億ドルだった世界のスマートコンストラクション市場規模は、2029年には350億5,000万ドルにまで、年平均成長率（CAGR）14.7%で成長すると予想されています。

この業界におけるソリューションの好例が、建設用クレーンのデータ中継を自動化するソリューションです。とあるポルトガルの建設用クレーン・レンタル企業は、顧客に使用料の請求をするにあたってヒューマンエラーを避けるため、クレーンの状態・アラーム・使用状況を受信する必要がありました。そこで、当社のパートナーである「Enbiente」社がそのソリューションの開発に着手したのです。

もちろん、データ中継ソリューションには中継を行うための接続デバイスが必要です。このソリューションに適した接続デバイスを、見極めなければなりません。

デバイスの選定にあたり「Enbiente」社はいくつかの要素を考慮する必要がありました。このソリューションは建設業界のレンタル用製品に実装されます。そのため使用する接続デバイスは、建設現場という環境ならではの、さまざまな悪条件への耐久性が必須でした。レンタル費用を正確に算出・請求するためには、ネットワーク接続自体が常に円滑であるとともに、妥協なき万全のセキュリティ対策も必要です。

トポロジー

ソリューション ―産業自動化を支える産業用ゲートウェイ

「Enbiente」社には、このソリューションにおけるネットワーク接続を障害なく実行するために、テルトニカ・ネットワークスの産業用ゲートウェイ「TRB140」をお選びいただきました。

この産業用ゲートウェイ「TRB140」を、イーサネットを介して、建設用クレーンに設置された多数のFinder監視リレー、作業時間を監視するタイマー、その他の測定装置に接続します。そして「TRB140」は、収集したデータをModbus TCP経由でVODAFONEのクラウドサーバーに送信します。そこで全レンタルクレーンからのデータが処理・分析され、正確な精算・請求と予防保守を実施することができるのです。

産業用ゲートウェイ「TRB140」は、GSM接続によりLTE Cat 4速度（最大150Mbps）で通信が可能です。このネットワーク接続は、様々なセキュリティ機能と広範囲な対応VPNのリストによって保護されます。これらの機能によって当該ソリューションのニーズに完ぺきに対応することができるため、「TRB140」はコスト効率の高いネットワーク接続機器といえるでしょう。