イベント用フォトブースのIoTソリューション

概要

スマートフォン文化が台頭し、AI機能を駆使した内臓カメラが進化した今日。実際、スマホ以外で写真を撮ったり、印刷をしたりすることはほとんどなくなりました。フィルム撮影は趣味の世界の話となり、それぞれの家庭で写真アルバムを見かけることも少なくなっています。つまり生き残りたければ、企業はこの写真撮影というニッチな市場を、もっとクリエイティブな視点でとらえなければならないということです。今回の事例で取り上げる当社のパートナー様、Lensley Automatic社は、会場やイベントに設置されるフォトブースのレンタルを行っている会社です。フォトブースというものを新しい角度からとらえ、パブリシティを獲得したり、貴重なマーケティングデータを収集するための優れたツールとして活用されています。

ビジネスの課題

Lensley Automatic社が直面する課題は2つありました。ひとつは、十分に魅力的な商品を作ることです。ブースを訪れる人は、皆すでにポケットの中に性能のいいスマホカメラをもっているわけです。それでもあえてこのブースで写真をとりたい、と思わせるようなものをつくることが重要でした。もうひとつは、（イベント会場等の）ブース設置先の企業に対して、ブースを設置することに十分な付加価値がある、ということを納得させることです。ではその十分な付加価値とは何なのでしょうか？フォトブースで写真を撮ったユーザーは、写真データ受け取りのために、個人のメールアドレスをメールリストに入力しなければなりません。つまり企業側は、ブースを設置するだけで、顧客のメーリングリストを手に入れることができるわけです。

しかし、メールアドレスのような個人情報を扱う場合には、一定のセキュリティ要件を確保する必要があります。また、フォトブースにはリモート操作の機能がマストです。ブースのファームウェアのアップデート、ブランドコンテンツのアップロード、グリーティングメッセージの追加など、本来リモートで簡単にできてしまう作業のために、現場にわざわざ人を派遣するのでは意味がありません。またネットワーク接続に関しては、ブースが設置されている会場のものを利用すること可能なのですが、それが必ずし信頼性の高い方法とは限りません。ですので複数の接続オプションを用意しておく必要があります。独立した接続性を確保することで、「プラグ＆プレイ」が可能になり、フォトブースの導入が非常に容易になるのです。

この事例のパートナー様－Lensley Automatic社、ソラコム社

Lensley Automatic社は、次世代のフォトブースを提供する会社です。新鮮なケージフリーデザイン、卓越した光学性能、そして最新のデジタル技術で、昔ながらのブース体験をさらに進化させています。

ソラコム社は、農業、エネルギー、消費者、製造、輸送、医療などのスマートIoT分野の企業向けに、グローバルIoTネットワークセルラー接続を提供しています。同社のセルラー接続は、企業が世界中のデバイスをリモートで管理できるようにするもので、「都度払い」価格によりコストを削減することができます。

この事例におけるソリューション

Lensley Automatic社からは、当社テルトニカ・ネットワークスのRUT241ルーターは、オールインワンのスイス製アーミーナイフ（品質がよいことで知られる）のようなすばらしいコネクティビティを提供している、とお褒めの言葉をいただきました。Lensley Automatic社は通常ローカルの有線/無線接続を好んで使用しているのですが、もちろん代替のコネクティビティがあるほうが安心です。当社テルトニカ・ネットワークスのデバイス、およびソラコム社のSIMカードによる4G LTE接続のバックアップで、常時接続が可能で切断の心配なし、という安心感をご提供しています。また当社ネットワークデバイスの高度なセキュリティ機能で、撮影したデータをユーザー送信する場合や、中央サーバとの通信時の安全を保証します。

またこのソリューションにより、IPスイッチの接続とリモート管理が可能になり、メインコンピューティングコントローラーに簡単にアクセスできるようになります。リモート管理は柔軟性があり、問題発生時の時間短縮につながります。